地域防災の観点から見た名古屋市中村区の特徴について
1. 名古屋駅周辺の超高層ビル群と帰宅困難者問題
- 中村区には名古屋駅とその周辺の超高層ビル(JRセントラルタワーズ、JPタワー、ミッドランドスクエアなど)が集中。
- 大地震発生時には ガラス落下・エレベーター閉じ込め・火災 のリスクが高く、同時に多数の帰宅困難者が発生することが想定されます。
2. 交通結節点としての脆弱性
- JR、名鉄、近鉄、地下鉄、あおなみ線、バスが集まる日本有数の交通拠点。
- 災害時に鉄道や道路が機能不全になると、広域的な人流・物流の混乱 を招きます。
- 一方で、復旧後は救援・物資輸送の拠点にもなり得るという二面性があります。
3. 庄内川・新川沿いの浸水リスク
- 区の北西部は庄内川流域に含まれ、過去にも浸水被害を受けた歴史があります。
- 大雨や台風時には洪水・内水氾濫の危険が高く、特に堤防付近の地域はハザードマップで高リスクエリアとされています。
4.住宅密集地と老朽建築の課題
- 太閤通、岩塚、本陣周辺などには古くからの住宅密集地や木造家屋が多く残る。
- 地震時の 倒壊・延焼火災 の危険性があり、防災都市づくりの優先課題とされています。
5. 多様な人々を抱える地域特性
- 名古屋駅周辺のオフィスワーカー、観光客、留学生、外国人居住者が多いエリア。
- 災害時には 多言語での避難誘導や情報発信 が不可欠。
- 特に外国人居住比率が高い地域では、地域コミュニティとの連携が防災力を左右します。
Googleマップ
Google マップのデータは、令和7年2月に名古屋市から公表されたデータを元に取得したものです。
ご利用の際は、最新の情報と異なる場合があることをご承知おきください。
数年間の増減の推移から300か所以上ある緊急避難場所をもつ中川区・港区・南区・緑区で概ね1年ごとに新規拠点が1-2箇所程度の変化がみられ逆に緊急避難場所が100以下の区ではほとんど変化が見られない傾向がありました。防災意識の高まりとともにある程度の増加はあると思われるため一定の期間に情報更新を行う予定です。
ハザードマップ
ハザードマップのデータは、令和7年7月に名古屋市から公表されたデータを元に取得したものです。
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